主夫の杜

男も家事をする時代になってどうしたら主夫になり、どのように主夫として生きて、どうしたら主夫を辞められるかを説明します。

心構え

「仕事がつらい」を理由に主夫をしていけない3つの理由

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家事は対価のない労働である

家事は報酬の発生する労働ではありません。
そして誰からか感謝される労働でもありません。
家事の経済価値を算出したデータがあります。

外部に家事を委託すると、時給が2500円で年中と考えると1200万にもなると計算したところもあります。
家事は重労働? 「主婦賃金」を計算してみると:MSNJapanより

ですが、これは経済活動をして得られる結果ではなくあくまでも生活を支えるための労働として基礎的な部分です。
これがないと、生活はぐちゃぐちゃになり、仕事どころじゃありません。
テレビで家事のできない芸能人とかの部屋が写されることがよくあります。
あれは生活ができていない典型例で、あの上に仕事が成立しているのではなく、生活と仕事が完全に分離していていつでも土台が崩れる準備が万端という状態です。
労働の結果報酬が得られるという仕事体系をほとんどの人が送っているわけですから、生活の破たんは健康の破たんにつながり、それは仕事の破たんにつながります。
生活とはそれほど大事なものです。
ですがそれができて初めて仕事に安心していけるのです。
ゆえに報酬の無い労働で不満を漏らすことは決して許されることではないのです。

家事は「やってあたりまえ」という労働である

家事はやってて当たり前の労働です。
家事とは生活であり、それは生きるという事です。
息をすることが病気などで無理な人もいます。ですが稀です。
ほとんどの人は息をするたびに報酬が得られるでしょうか。
自分が生きていくために行う行動に報酬などありません。
仕事に報酬が発生するのは、その結果の経済活動があり、そこからの利益が配分されるからです。
家事に利益は発生しません。
あって消費分の縮小です。
限りなく0に近づけるでも0になれない。
それが生活です。
生活という土台があって初めて仕事に行けます。
仕事を問題なくこなすには、生活という基盤がないといけません。
それは家を建てる時の土台と同じで、地味ですが盤石である必要はありません。
そしてほめてもらえることもなくひたすらに支え続けます。
家事とは、そういう土台の部分なのです。
生きていくためには『家事はやって当たり前の作業』です。

家事が完璧にできるなら、仕事も完璧にできるものである

家事とは家の中で行う作業です。
大きくは
・食事(食)
・掃除(住)
・洗濯(衣)
です。
どの作業も大体はこれに分類されます。
そして、必ず毎日しないといけない食事は優先度が高く、ゴミなど定期的に整理が必要な掃除はその次、家族の人数によってまちまちですが洗濯はまとめて行うことができます。
これらが滞れば、飢え、ゴミにまみれ、着るものがなくなります。
つまり、基本的社会生活を送っていく原点が生活です。
これらは機械の発達や作業の効率化で負担が軽くなりました。

ここまで聞くと何かに似てませんか?
そうです。仕事と全く同じです。
分類し、優先順位を分け、そして的確に対応し、それを繰り返す。
家事が完璧なら仕事も完璧に行えるのです。
ただ、仕事は自己完結しません。
相手の動向や気分によって左右されることはたびたびあります。
ですが、自分の作業を完璧におこおなえればそれは相手の責任であって自分の責任でありません。
ただ、絶対に相手は納得することはありませんから、そこは交渉力で対応することになるでしょう。

ですが、自分の作業か完璧に行えます。
自分に手落ちがなければ、後はその対応に全力を注げるのです。

家事ができれば仕事もできます。
仕事ができないのは、できないと思い込んでいるだけです。
疲れて主夫になりたいのなら、一度してみるのもいいと思います。
ですが、それは仕事ができないから主夫をするのではありません。
本当に仕事ができないのであれば、自分の作業ができないという事になりますから主夫できません。

家事と仕事は同じ考え方の作業なのです。

-心構え

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