主夫の杜

男も家事をする時代になってどうしたら主夫になり、どのように主夫として生きて、どうしたら主夫を辞められるかを説明します。

心構え

『互いに納得』しても必ず生活破綻する

投稿日:2014年1月12日 更新日:

周囲の目に耐えられない

人間は基本的に社会的生き物です。
どれだけ自分が強い意志を持っていても、それを塗り替えなければどんどん周りに影響されていきます。
主夫生活とは、自分だけではなくパートナーも同じ意思を持っていないと成立しません。
自分は主夫生活を決意してても、妻が周囲に流されていっては同じです。
結局、お互いの同意で始まった主夫生活も短い期間で破たんします。

周囲の目は常識の目というフィルターでこちらを見てきます。
最初に理解していただきたいのは、この日本の社会において主夫の生活というのは非常識な生活です。
この非常識の中で耐え抜くことができないと始まりません。

日毎に周りの意見に染まっていく

主夫の生活だけではなく、人間の意志というのは時を追うごとに低下していきます。
例えば会社の生活に置き換えればわかりますが、
入社時点のやる気は100%です。
ですが、社内の雰囲気がやる気10%以下だとすると、先輩の影響を受けて少しづつ削られていきます。
「これはだめだ」
「これは前例がない」
「誰がリスクを取ると思うんだ」
こんな風にだんだんやる気がなくなっていきます。
それでもあきらめきれない人は、外部の自己啓発セミナーなどに行ってモチベーションの回復を図ろうとします。
ですが、100%まで戻ることはないと思います。
現状から+20~40%程度の回復。
そして会社に戻ってまたやる気を削られていってまた減っていく。
そして自己啓発セミナーに行く・・・
この繰り返して、精神的に疲弊して、その会社の風土に染まれない人から辞めていきます。

この日本の社会の中の「主夫」とはそういう立場です。
この社会では「女性は主婦になり、男性は外で働く」というのが、決まった形のように認識されています。
その中であえて違う事をしていくというわけなので、生活をしているだけでそのモチベーションを削られていくという事になります。
主夫には自己啓発セミナーはありません。
周囲の意見に流されないようにするしか防衛策はなく、そのためには、自分の意見をはっきりいう事が出来ないといけません。
「人は人、自分は自分」
そうとはわかっても、他人は自分に干渉したがります。
それを強く拒否をすると「あの人は変わった人、あの人は異常な人」と言われるようになります。
基本は、この社会で生活することです。
それで、主夫生活を続けていくために、人に説明できるうえで的確に対応していく他ないのです。

対策

一番の対策は「ゆるぎない説明」です。
なぜ会社勤めじゃないとかと必ず聞かれます。
バイトであってもなぜ会社員にならないのかと言われます。
生活の中で人に説明するときは、「他人に危害を与えるわけじゃない」事と「自分で追いかけるものがある」事を雑談の中でも組み入れて認識してもらう必要があります。
他人に危害を加えるわけでないというのは、その人の人となり、対応、雰囲気など外見や対応で判断されます。
それを継続することで、それで自分の生活が敵意のない生活だと理解してもらうことができます。
次に、自分で追いかけている夢がある事を持つことは、今の生活を中心とした未来設計をする事です。
他人に「人は人、自分は自分」を認識してもらうには、相手に「この人は安全な人である上に、ちゃんとした考えを持っているんだ」と思ってもらう事です。
そのためには、自分でも思い続けないといけません。
そしてそれを紙に書いて絶えず見続ける。
そうすることで、自分自身常に同じ意思で主夫生活を続けていく事が出来ます。

主夫は日本には少ない生活スタイルです。
理解されなくて当然です。
ですが、理解してもらうのも同じ人間です。
価値観の違いがある社会で生活する以上、避けられませんが、理解はしてもらう事はできます。
どんな価値観の人であれ「頑張っている人」を非難し続ける人はいません。
主夫を頑張って行っていく事は、理解してもうことになりますし、協力者も現れてきます。
主夫生活のハードルは高いものです。
ですが、このライフスタイルを続けていくのであればあきらめないでください。
バラ色ではないですが、主夫生活でも充実した人生は送ることはできるのです。

-心構え

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